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  • 執筆者の写真田原祐子

見えないものはわからない

フレーム思考

先日、ある方から「私自身の思考」についてインタビューを受けていたのですが、

お答えしながら、小さな頃のことを思い出していました。

いわゆる私の「フレーム思考」というのは、幼少期から培われていたのかもしれません。


私が通っていた小学校は大学附属の学校でしたので、

学生が教育の研究のために学校へ来ることが度々ありました。

あれは、小学2年生の頃。

いつものように学生がやってきて、1年生から6年生までランダムに呼び出されました。


目の前には2つの箱が置かれ、それぞれにカードが貼られています。

一方の箱には数字のカード、もう一方の箱には絵が描かれたカード、という具合です。

そして、そのどちらかにおはじきが入っています。

何度かその箱を選び(一度選ぶと、カードは違うものに差し替えられます)、おはじきが入っている方を当てる、というものでした。



多くの生徒が、神経衰弱のようにランダムに開けていましたが、

「何らかの規則性があるはず…」と考えた私は、

1度目は失敗したものの、その規則に気づき、残りのすべてを正解することができました。

記憶は曖昧なのですが、おそらく、絵が描いてあるカードも、何かしら数に関わるものが描かれていて、おはじきが入っているのは、つねに奇数側という決まりがあったようです。


ほかにも、祖母から送られてくるたくさんの缶詰やお菓子などを、

同じもので整列させたりと、

規則を生み出したり、規則性を見抜くことがすごく好きだったのかもしれません。


あるいは、子供の頃は見た目にコンプレックスもたくさんありましたから、

同じクラスの可愛い子を見つけては「何かきっと秘密があるはず…」と、

可愛くなるためのルールのようなものを一人で家に帰って研究したりもしていました(笑)


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そういう思考を持って大人になり、会社勤めをして、

やがて起業するころには、私自身の中で、

あらゆる分野の仕事・職種におけるフレームが出来上がっていました。


ですので、起業した当時は、

今のような「フレーム&ワークモジュール®」というメソッドにこそ落とし込めていませんでしたが、とにかく、目に見える形にすること、何かしらの規則性を見つけて、形をつくること─これを軸に、

いずれはクライアントの会社が自走できるというゴールに向けて

コンサルティングに取り組んでいたのを思い出します。


目に見えないものは、文字通り、目に見えません。

何か問題があったとしても、何が問題なのかが見えなければ、

解決の糸口を探すのもまた困難です。

まずは、見えるようにすること。

これは、起業当時から今も、変わらず心がけていることです。




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