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  • 執筆者の写真田原祐子

好奇心を育てる

このブログでもすでに「好奇心」という言葉はよく出てきていますが、好奇心って、持とうと思って誰でもすぐに持てるものではないと思います。

私自身も、昔から好奇心旺盛だったかというとそうではありません。


昔の私に、今の私から「もっと外に出て、いろんなものを見てごらん!」と声をかけてあげたくなるほど、人見知り&物怖じしていましたから…(笑)


若い女性の方からも、「どうすれば田原先生のように好奇心旺盛になれるんですか?」「なんか疲れませんか?」ということを希に聞かれます。

そんなとき、私は、答えにはなっていないかもしれませんが、「好奇心と恐怖心は相対しているのよ」とお伝えしています。

ドアを開いてみると…

好奇心を奮い立たせることなく、外にもでなければ、新しい人にあったり、新しい出来事に会うこともないので、ある意味ラクかもしれません。新しいことをするのは、誰でも少なからず恐怖心を抱くものです。


私も、まだ働いたことがないとき、初めて自分で人材派遣会社に登録へ行く時、ものすごく勇気がいったのを今でも鮮明に覚えています。でも、その一歩がなかったら、きっと、好奇心が目覚めることがなかったと、今思い返して思うのです。


その一歩を踏み出したからこそ、社会へ飛びこむことができ、仕事ができ…そうそう!

あるコンサル会社に勤めていた頃、初めて飲み会があったときのことも思い出しました。


私はお酒も弱いですし、まだその頃は人見知りの色が強かったので、参加するまでは本当に億劫で仕方ありませんでした。しかし、取引先の大切な方の接待ということで、どうしても参加しなければならず参加したのです。


そのとき、自分の上司や相手の方の話を聞いているうちに、自分の知らない世界や、それまでにはしたことのなかったような観点でものを考えたり話したりしている空間を体験して、すごく面白いなと感じました。


『知らないことは、怖いことではない。知らない私が、悪いわけではない。

 こんなことができない、これも知らない、でもその分どんどん新しいことを知れる!

 知らないことって、面白いんだ!』


そう感じたのを覚えています。先入観を持って参加したけれど、実際に体験したことは全然(良い意味)違ったなと。

じんわりと湧いていくる感謝

そう感じるようになってから、好奇心とともに、ううん…なんと言いましょうか、

ありきたりな言葉ですが、周りへの感謝みたいな気持ちも、とても強くなったように思います。


随分前ですが、知人の女性が過労で倒れてしまったのですが、ある日、珍しく仕事の残業もなく帰ると、夕焼けが見えて「なんて綺麗なんだろう」と涙が止まらなかったと話してくれたことがありました。その話が私は忘れられません。


好奇心ってきっと、恐怖を手放せたとき、そして、生かされているということを(教えられるのではなく)自ら深く感じたときに、余裕として生まれてくるのだと思います。


その存在自体が楽しい、その存在自体が幸せ─前述の彼女の見た夕日のように─、そういう状態で視界が開けてくると、体の奥底から湧いてくるのではないかと思っています。


ちなみにこれは余談ですが、アトリエのある熱海は、日本で一番早く桜が開花するのだそうです。どうして沖縄でも九州でもなく熱海なの?!と、これが今一番不思議で、好奇心を掻き立てられることです(笑)


どなたがご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください!

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