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  • 執筆者の写真田原祐子

価値観の違い

世代間ギャップの話

弊社のクライアントさまでのコンサルティングや研修で、時々「世代間ギャップ」についてお話することがあります。


人は、生まれた時代背景や環境にとても影響されるもので、例として研修などでお伝えするのは、

・団塊世代

・DC洗礼世代

・ハナコ世代

・ばなな世代

・団塊ジュニア世代

・プリクラ世代    (『住宅営業そのやり方を変えましょう』より:著者/田原祐子)

といった世代別で見られるの価値観の特徴です。


その人がどのような時代に生まれ、どのような両親のもとで、どのような家庭環境、人間関係に囲まれて育ったのかなどは、「その人の中の常識」や「価値観」として培われます。


しかしそれは、どの価値観が正しくて、どの価値観が間違っているというものではなく、

単純に「異なる」だけなのですが、私たちは、自分の価値観と異なるもの、自分の正義とは異なる正義を見たときに、相手を「敵」として見てしまいがちです。


実際に企業内でも、

「自分がこんなに苦労してきたのだから、自分の部下も同じように、苦労するべきだ」と主張なさる上司の方々に、時々お会いします。


一方で、「自分がこんなに苦労してきたのならば、その苦労をしなくてもよい状態にして部下に渡す方がよほど生産性が上がる」と主張するのは、少し若い世代の方々。

このように、私たちが生まれてからこれまでで培ってきた価値観、なかでも「~すべき」という類のものは、時として、人間関係を構築するうえでの壁となります。

価値観を「押し付けたとき」にズレが生じる

私も昔は、若くして起業したということもあり、ものすごく警戒心も強かったので、

自分以外の正義は、ひとまず「ほぼ敵」と感じていた時期がありましたが…(笑)

今、年齢を重ねて思うのは、「ただ、違う」ということだけなのですね。


先日のブログで、もともとは一人で過ごすのが好きだけど、毎日たくさんの人に会うのが楽しくなったとお話しましたが、これも、価値観の違いを楽しめるようになったからかもしれません。


そう考えると、「世代間ギャップ」のみに限らず、私たちは一人ひとり異なるのですから、

ギャップが生じて当然です。


しかし、そこで、【自分の価値観の押し付け】あるいは【自分の価値観による決めつけ】をしてしまうと、歪みが生じるのだと思います。

もちろん仕事でこのようなギャップが生じたとき(目上の人がまったく異なる価値観から何かを行ってきた時など)は、多少の我慢も必要な時があるかもしれません。


このような場合には、

■きちんと説明したり、話し合って、何かしらの着地点を見つける必要がある場合 と

■価値観が違うんだなと思って、サラッと流しても問題ない場合 があります。

それらをうまく使い分けて、相手を否定することなく、歩み寄れる方法を探してみるのも手かもしれません。


なにより、自分と違う、ということは、

以前にもお伝えした「イノベーション」「新しい発見」の種でもあります。

自分の価値観と、誰かの価値観で面白いケミストリーが起こるかも知れないと考えると、

せっかくならば、「否定しない方法」で、それらを楽しみたいと常々、感じています。

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