メソッドに落とし込むきっかけ
発信するというのは、すごく大切なことなのだと、常々実感しております。
それは、ビジネスの拡販といった意味合いだけではなく、
発信することで、自分自身の考えを見つめ直したり、再構築したり、
あるいは、発信後にいただく声で、
また新たなインスピレーションを得ることがあると感じるからです。
思えば、私が自分のノウハウを
「フレーム&ワークモジュール®」というメソッドに落とし込むきっかけになったのも、
“発信”を介してでした。
1998年に会社を立ち上げ、
2000年に私の初めての書籍となる「住まい選びにゼッタイ大成功する本」という本を
執筆しました。
これは、住まい選びに失敗しないためのコツや、
家を購入するための転ばぬ先の杖のような要素など、
(当時は気づきませんでしたが)自分の中で構築されていた「家づくりに失敗しないためのフレーム&ワークモジュール」をコンテンツとして発信したものです。
この書籍の執筆をきっかけに、自分の中にあるものをまとめ、
発信することの面白さを知りました。
そしてその後出版した、「女性客のハートをつかむ住宅営業必勝マニュアル」で初めて、
フレーム&ワークモジュール®の原型とも言える営業のノウハウをフレーム立ててまとめました。
営業のフレームとは?
どうすれば、営業が苦手な人もうまく説明できるのか、
どうすれば効果的で効率のよい説明ができるのかなどを、
成功事例・失敗事例をもとに、ある程度の形にして、全員で実践していく。
これが、営業の基本フレームです。
そこからさらに、ケーススタディを繰り返し、
「最初にある程度形にしたもの」を改善することで、さらに良い方法が出る。
その結果、どんどん成果が出始める、というものです。
現場には、改善のためのヒントがたくさん散らばっているので、
それを余すことなく拾い集め、基本形として構築すれば、誰でもできるフレームとなり、
ノウハウも共有できるし、チームも育ちます。
そのようにして蓄積したチームの知恵は、企業にとって、財産です。
発信し続けること
このように、そのとき自分の中にあった、そういったノウハウを、
より多くの人、多くの企業に役立ててもらいたい一心で、
執筆、学会発表などの発信をし続けていました。
そして、発信し続けることで、自分の思考も整理でき、
内側だけで育ってきたさまざまなメソッドを、一番わかりやすいシンプルな形として
「フレーム&ワークモジュール®」という形に落ち着かせることができました。
また、実際には、これらが日々バージョンアップしています。
そう思うと、人と接し、言葉を交わし、知恵を共有し、助け合いながら、
互いにインプットとアウトプット、そしてアップデートを繰り返すことこそ、
生きている喜びなのだと、実感しています。
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